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惡の壺

惡の壺にようこそ。3DCGによるオリジナル巨大ヒロイン作品を制作しております。なお、暴力・流血・陵辱・猟奇的描写が含まれたいへん悪趣味なので閲覧の際はご注意下さい。

第10話「崇高なる使命」PART-3

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前回「崇高なる使命」PART-2
Last Time on“A Noble Mission(PART-2)”


A Noble Mission(PART-3)
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Dr.「あ~、お前ら…あ、いや、君たち…いいかげんにあきらめてはどうかね。完全にアクセスが遮断されている以上、月面観測装置が敵の手に落ちたのは明白なワケだし」

η「すみません、もう少し待って下さい。装置自体はまだ健在な筈なんです。メインシステムに侵入できればコントロールを取り戻すことも…」

Dr.「ったく、素人が…そんなことは私がとっくに試して…」

ζ「悪ぃ、イータの好きなようにさせてくれない、かな。ていうか、何その格好?…ていうか誰?」

Dr.「ま、まぁこれには色々訳があるワケだぁ…いいからあっちの休憩室に戻ってくれないか、ここで好き勝手されると後で私が怒られるんだが…」

隊員「来ました!月からの信号を受信」

Dr.「何ぃ?」

ζ「やったな!イータ」

η「え?すみません、私はまだ…」

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隊員「一方的に送られて来ます…映像です」

Dr.「と、とにかくモニターに映せ。記録を忘れるな」

隊員「了解。モニター映します」

ζ「えっ!」

η「…これは?」

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σ「上が騒がしくなってきたようじゃの…」

ι「うん…そろそろみんなが月に着く時間だから」

σ「貴様は行かぬのか?」

ι「ボクは…アナタから目を離さない」

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σ「いざという時のため…かの」

ι「うん。もしもみんなが失敗したら…いや、タウの身に何かあったら、多分アナタが破壊するのは月じゃない…この地球だから」

σ「プシィの読みか…」

ι「ううん、ボクの考え」

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σ「ふっ…伊達に場数は踏んでおらぬということか…で、わらわをどうする」

ι「どうもしない。でも、その時が来れば止めるよ。たとえボクと、この星の誰かの命が犠牲になるとしても…」

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一方、月面では…

γ「ぁ…ひぅっ…い…やめ…ぇ」

スペースイプシロンのスペースビーム・クローに切り裂かれたスペースガンマ。とっさに身をかわし致命傷は免れたものの傷は深く、その場に倒れ伏し喘ぎ苦しむ。

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ε「ふんっ!」

とどめとばかりに再び振り下ろされるビームクロー。しかしガンマは懸命に避けようともがく。

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γ「ひっ…や…やめてくださ…ああっ!」

尚も続くイプシロンの猛攻。這いずり逃げるガンマに馬乗りとなって押さえつけ、躊躇無く顔面を光の爪が狙う。必死で身をよじりまさに紙一重で逃れるガンマ。だが、もはや逃げ場は無い。

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γ「ぃ…嫌っ…たすけ…ぇ…ベータさ…ぁ…」

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ε「ひうっ!」

γ「?!」

その時、背後から忍び寄ったメカ触手がイプシロンの首に絡み付いた。

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ε「くっ…あ…あぁーっ!」

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ε「うぅぐっ!…う…」

メカ触手はイプシロンをデルタと同じように地下へと引きずり込もうとする。必死に抵抗するイプシロン。だが、新たな触手に両腕まで縛られ動きを封じられてしまった。万事休すかと思われた次の瞬間…

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γ「んっ…むぅぅぅっ…くっ!」

ε「えっ?」

イプシロンを助けようと触手に飛びついたのはスペースガンマだった。痛みに耐えながらもガンマは触手を引きちぎろうとしたが、傷ついた身体に残された僅かな力ではびくともしない。やがて…

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ε「…ぅ」

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γ「痛ぅ…」

ε「…?!」

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γ「あっ!あれ!」

ε「え?」

『ひゃーはははははっ…遅かったなぁスペースシスターズ、てっきり仲間を見捨てて行ったのかと思ったぜ』

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『まぁ、これはこれで面白い見せ物だったがなぁ…』

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ε「!」

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『こいつを助けたければ動くな…と言いたいところだが、もう宇宙昆虫の猛毒が全身に回っている頃だ、間もなく…いや、とっくにくたばったかもなぁ』

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γ「酷い…」

ε「スペースビーム・クロー!」

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「キュェェーッ!」
(Kyweeeeh!)

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イプシロンが宇宙昆虫を狙い撃ち、デルタに駆け寄ろうとしたその時、岩陰から声の主である不気味なロボット怪人が現れた。

『動くな、といった筈だぜ』

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『こいつは早々にくたばりやがったが…』

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『まだショータイムは始まったばかりだぜ!』

δ「っ!…ぎぃゃあああああああああーっ」

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怪人に右脚を斬られたデルタは、激痛で意識を取り戻した。

δ「あああああぁぁぁぁーっ!ひ…あひぃっ…あ…ぃあぁぁぁーっ」

『ほぉ、さすがはスペースシスターズだなぁ。まだ生きていやがったぜ』

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ε「くっ!」

『おっと、まだ動くんじゃないぜ。安心しろ、次はてめえらの番だ。スペースシスターズ公開処刑の第二幕、存分に楽しんでもらわなきゃなぁ!』

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『よこせ!』

δ「ひうっ!」

怪人の合図を受け、デルタを勢い良く放り投げる触手メカ。

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怪人は投げ飛ばされたデルタを片手で受け止めた。

『スペースシスターズ、こいつを助けたけりゃ、この俺とバトルだ』

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『ただし、俺のルールでやらせてもらうがなぁ』

δ「ひっ…いぎぃあああああーっ!」

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怪人の手から放たれた光に包まれ、デルタの身体は実体化したシールドに固定された。

『さぁ、かかって来な。真正面から正々堂々と相手をしてやるぜ!ひゃはははははは!』

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γ「ど…どうしたら…えっ?」

ε「あなたのしていることは、正義に対する裏切り行為です」

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δ「ぅ…い…イプ…」

文字通りデルタが盾にされているのにもかかわらず構えるイプシロン。やがて小さくうなずき合う2人。

ε「…スペースビーム…」

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γ「だめぇっ!」

ε「な?!」

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『何してやがる? 来ないならこっちから行くぜ!』

怪人の口からの火炎放射。ガンマをしがみつかせたまま辛くもかわすイプシロン。

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咄嗟に岩陰に身を隠した2人。

ε「ちっ!…あなたのしたことは…」

γ「それしか言えないんですか!」

ε「ぁ…ぃぇ…そういうわけでは…」

γ「じゃあ聞いてください、イプシロン…さん」

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γ「あいつは…ショータイムとか公開処刑とか言ってました。多分この戦いはカメラで撮られてて、誰かに観られてるんです。きっと、今も」

ε「そんなことくらい…」

γ「わかってません。デルタさんを見捨てて、それで正義とかなんとか言えるんですか? それこそあいつらの望み通りの展開じゃないですか。デルタさんを助ける、敵も倒す。どちらか欠けても意味が無いんです!」

ε「…そんなこと」

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γ「だからお願いです、私にまかせてください。数秒でいいから、あいつの注意を引いて下さい。デルタさんは絶対私が助けますから。そうしたら私にかまわずに、あいつを攻撃してくれていいですから」

ε「…」

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『どうした、スペースシスターズ!いつまでコソコソ隠れているつもりだぁ? 出てこないならこいつの左足もぶった切るぞ!』

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ε「はぁっ!」

『そこか、くたばれえぇ!』

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イプシロンを火炎で攻撃する怪人。そのスキに後方から飛びかかるガンマ。

γ「あいつの武器が火炎だからなのか…それとも毒虫を生かすためか、どちらにしろこの空間には空気がある…空気さえあれば、使えます!」

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γ「スペースビーム・ハリケーン“かまいたち”!」

『何ぃっ?!』

奇襲は成功した。怪人の左腕が切断され、デルタは盾から解放された。

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γ「イプシロンさん、今ですっ…えっ?!」

素早く離脱しようとしたガンマを、メカ触手が捕らえた。

『てめぇ…』

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『やりやがったなぁぁぁぁーっ!』

γ「ぁひっ…あっ…ぃああああぁーっ!」

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γ「…ぁぅ…う」

デルタと全く同じ様に盾に拘束されてしまうガンマ。

『ふざけやがって…まぁいい。くたばり損ないよりてめえの方が人質に適任だぁ。選手交替認めてやるぜ』

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『さて…と、万策尽きたところで仲良くくたばってもらうぜ、スペースシスターズ!ひゃははははははーっ』

γ「くぅっ…い…イプシロンさん…逃げて下さ…えっ?!」

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盾から解放された瀕死のデルタを抱えながらも、静かにスペースビーム・クローの攻撃態勢をとるイプシロン。
《私にかまわずに、あいつを攻撃してくれていいですから》
ガンマの脳裏に自分の言葉が蘇った。

ε「スペースガンマ、あなたのしたことは…」

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『動くなと言ったはずだずぇ…!ぁ…ぅ?・・・ぐぇ』

次の瞬間、スペースビーム・クローがガンマごと敵を貫いた。

γ「ひぅ!…」

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γ「…ぇ?!」

『ア・・・ガ・・・えァ・・』

5本の光の爪は、ガンマの身体をギリギリで避け、正確に敵の急所を射抜いていた。

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ε「あなたのしたことは…正義と呼ぶに相応しい」

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その頃、爆弾へと急ぐベータたちもまた各所に仕掛けられた罠と次々と襲い来る敵に苦戦を強いられていた。

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φ「お邪魔するわよぉ~スペースビーム・テンタクル!」

「ギァエエエエーッ」

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φ「触手で私に対抗すること自体が敗因なのよねぇ。わかったぁ?」

ψ「…やっぱりな、ずっと観られているぞ」

τ「監視カメラ?まぁそれなら予想の範囲内だよね」

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ψ「だいたい位置は掴めたが…どうする?」

τ「相手にするだけ時間の無駄、だよね。先を急ぐわよ」

φ「…次のヤツはそうのんきなこと言ってられないかもよ…」

ψ「ん、なにか感じるのか?」

φ「振動、電磁波…やばいねぇ、かなり速いよ」

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ファイのフォローを受けて敵を倒したベータたちだが…

π「ベータ!くるよ…すごいおおきいよっ」

β「何?」

μ「あ…なんやあれ!」

θ「ミミズのお化けですわっ!」

地面を突き破って巨大なムカデのような怪物が出現した。

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つづいて更に巨大な塊が起き上がる。ムカデに見えたのは巨大な怪獣の尻尾だったのだ。

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μ「うぁ…でかすぎやろ!」

θ「なんですのよ!脅かすにも程がありますわっ」

φ「まったく、また随分と面倒なのが出て来たわねぇ」

ψ「ゼロットスか…こいつは油断禁物だぞ」

τ「それにしても随分大きく育てたものね」

β「…キリが無ぇ…」

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■次回に続く

  1. 2010/03/10(水) 03:31:43|
  2. スペースシスターズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

お待たせ致しました。
 そろそろいつまで待たせるねん&いつまで続くねんとお思いの方もおられそうですが、第10話、もう少しばかり続きます(大汗)
 今回から登場の怪獣ゼロットスは、リンクさせて頂いているFeldenさんの「Zeal of Ultralady」から引用させて頂きました。改めてお礼申し上げます。ジールを倒した最強の怪獣相手にはたしてウチのシスターズはどう戦うのか、次回もどうぞお楽しみに。
  1. 2010/03/10(水) 04:00:25 |
  2. URL |
  3. MFJ #MSsD658o
  4. [ 編集 ]

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