惡の壺空想と浪漫。そして窮状

空想と浪漫。そして窮状

ひさしぶりの更新は観てきましたよ〜映画「シン・ウルトラマン」!!　前評判以上の大ヒット高評価にウルトラファンとしては大満足〜・・・と書きたいところなのですがぁ

ほんと　ごめんなさい!

★以下ネタバレ含みますのでご注意ください!!!

　ここからは鑑賞済み前提です

…実際に自分めっちゃ期待してたし冒頭のシン・ゴジラネタも絡めたウルトラQ怪獣ダイジェストから最初のネロンガ戦くらいまでは期待通りぃゃ期待以上のモノが観れそうだーと思ってたりしたんですがね・・・次から次へと出てくるのは初代ウルトラマンをはじめとする再現パロディと小ネタのオンパレードw見終わって率直な感想を言わせてもらいますと・・・

「そういうのはケロロ軍曹かK崎実監督の映画でやれww」

まず本作の主役シン・ウルトラマンこと「リピア」さん…初代ウルトラマンのデザイナー成田亨先生の意匠を尊重したウルトラマン本来の姿！という触れ込みでしたが・・

いや、まずぜんぜんリスペクトしてないだろw　

カラータイマー外しただけであとは当時のまんまやんわざわざマスク別パーツでモデリングして耳にスイッチあるし何のスイッチやねん;;ていうかふつうにAタイプのマスク出すんかいwあれ当時も途中で作り直した要は失敗作やがな;;そりゃマニア的には出てきたら嬉しいけどそこは抑えるべきでわマニアとしてw

あと怪獣もとい禍威獣はリスペクト範疇外らしくアレンジ具合がまちまちでそこは統一しようよって話w

戦闘で不思議なのはリピアが一言も掛け声を出さない演出で怪獣の声などSEやBGMは極力当時のものを使ってるのにヘァッとか入らないから妙な違和感がつきまとうのだ・・・なぜ使わなかったのか？新しい掛け声も作らなかったのか?なにか意図があるのかと思ったが前売特典映像のシンウルトラファイト（本作戦闘シーンの編集版）ではふつうにシュワッチ入ってて更に??

それはそれとしてどんだけ飛び人形好きやねんwスキあれば硬直してくるくる回っとるし…好みの問題かも知れんが人形操演って当時の子供からも馬鹿にされてたイメージあるのよね;;ウルトラシリーズでも近年は合成やワイヤーアクション、CGに置き換えて使わなくなったのに…だからかwこれも全編通して使われすぎてノスタルジー通り越して嫌味に見えてくるレベルいかんいかんw

今回の活動限界は模様の色変わりで表現してたけど逆にカラータイマーがどれだけ画期的か証明したようなもんやな…個人的には緑より最初のやつみたいにグレーでモノクロにした方が良かったんちゃうかと思うのでこっそりウチのヒロインに使ったろw

ほとんど戦闘シーンのみだったネロンガ・ガボラのパートはまだ良かったのに続いてザラブ星人が出てくるとストーリーがなんかおかしくなってくる…元のウルトラマン18話から展開や台詞をむりやり引っ張ってはめ込んでる上に神永（リピア）の雑な正体バレがあってこの辺から見ていて不安定に;;

話がとっ散らかってるのにニセウルトラマン＝ザラブとの対決はほぼ原典と同じ展開でアクションのモーションもテレビから取ってる様子…チョップに力入れすぎて手を痛める有名なハプニングカットも入ってたりするが再現パロディもここまでくるとそういうのは深夜アニメとかそういうのでやれ感が出てきてな;;そのくせ決着のあたりはバルタン2代目戦ぽくアレンジしてたりちょっと中途半端

からのメフィラス編はここで避けて通れない長澤まさみ演じる浅見弘子隊員の巨大フジ隊員パロw　自分は大歓迎wなのだがオリジナルの隊員服と違いタイトスカートで練り歩き（パンチラを画像処理で隠していたのが個人的には萎えるそこはあくまでアングルでだな←閑話やめぃ）その後の宇宙人軍団も無くダメ押しにネット騒ぎと火消しみたいな演出が入ってさすがにくどいわと思ってたら案の定SNSで批判要因にされてた;;　自分が言うのも何だがバランス感覚は大事よねw

メフィラスは最後までなかなか正体を見せない策略タイプなので神永と2人で公園や居酒屋でやたらスケールのでかい話をちまちま話し合う展開にw　個人的にはこの辺でもうなんかどうでもよくなってきてすまん^^

そして最後の敵はゾーフィwが連れてきた超宇宙巨大侵略獣ゼゼゼットトトソ（違）…最後まで小ネタ合戦かよと呆れつつがんばれ自分w

ゼットンがでかすぎる時点で最終決戦はまともな戦いにならんだろーなと思って見てたらだいたい思った通りで;;

そんなこんなで感動の最終回を迎えたウルトラマンリピアさん…なんかシン・ゴジラの時以上に「プロならパロディじゃなくてモトネタ作れ」とか叫びたくなる2時間弱でしたわ　まぁモトネタ当てクイズのバロディ大会と割り切れば要所要所ではそれなりに楽しかったけど全体的な評価はと言われると自分はダメでした本当ごめんなさい;;

というわけで自分的には残念な映画だった「シン・ウルトラマン」ですがウルトラマン好きとしてはこのままヒットしてほしいし「ウルトラマンリピアとウルトラマンゾーフィの登場するウルトラシリーズの一本」として記憶に留めるとともに本作デビューした彼らの今後の活躍にも期待し続けたいのです・・・結局リピアさん死んじゃったけどw

「命をふたつ持ってきたぁ？そんなリアルじゃない展開やらないわよ」
「そこは再現してよぉ？？」・・・ご愁傷様;;